定年後に家を建てる7 ~工務店・ハウスメーカー選び その3 ~

定年後に、実家を取り壊して小さな平屋を建てるべく建築会社をさすらう話その3です。価格改定によりB社は再見積に。それまでにもう1社見積を取ろうと動きます。

 最後に見積を取りに行ったのは、これもローコスト系フランチャイズ制の工務店G社でした。建設予定地から少し距離があったのですが、商品構成を見てみると規格住宅+αといった感じです。ベースラインとして、コスト優先の構成となっていて、必要に応じてオプションでグレードを上げるという感じです。暗室と和室スペース以外はあまりこだわりがない私には合っていて、最初に話を聞いた際の価格帯からもかなりリーズナブルな感じで期待が持てそうです。それまでに、基本的な間取り配置や土地の登記簿情報などは揃っていたので、すぐに見積を出してもらうことにします。

住宅保証制度をチェック

 リーズナブルではありますが、耐震等級3を取得可能で費用を出せば許容応力度計算での等級3取得も可能です。また、工務店が倒産した場合は、本部が保証する仕組みとなっていました。まぁ、最悪の事態は防げるということです。また、外部機関による住宅性能評価制度も標準で取得となっていてこのあたりは安心ですが、さらにその評価を行う会社に追加でホームインスペクションを依頼すれば、全く新規で依頼するより割安なので、これもいいかもしれません。とまぁ、いずれも追加費用がかかるのですが、本体価格の水準が低いので十分検討に値するわけです。

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定年後に家を建てる6 ~工務店・ハウスメーカー選び その2 ~

 定年後に、実家を取り壊して小さな平屋を建てるべく建築会社をさすらう話その2です。週二日の賃仕事も辞めたので、もう毎日ネットやYoutubeで情報リサーチをしながらの会社探し。だんだん知識もついてきますが、同時に理想も膨らみつつ、見積額も高止まりして焦り始めるのでした。

 ローコストハウスメーカー2社から、おなじぐらいの金額の想定予算上限いっぱいいっぱいの見積提示を受けて、少しでもなんとか費用を抑えられないかと、ハウスメーカーよりは低価格で家を建てられる可能性があると知った工務店系建築会社を探すことになりました。とはいえ、工務店のデメリットとして、会社の規模が小さいことによるリスクが気になります。とにかく、定年後はリスク許容度が低下しますので、これは大きな問題です。年間建築棟数が極端に少ないと少しのことでも倒産する場合がありますし、実際倒産してるのを見聞きします。さらに、家づくり初心者の自分には、工務店の良い悪いを見分ける目利きなんてありません。でも、コストは抑えたい。というわけで出した結論は、「フランチャイズ制の建築会社を探せ」、でした。フランチャイズ制建築会社というのは、商品開発や資材購入、バックオフィスシステムなどは本部が担い、実際に家を建てるのは加盟店である地域の工務店という形態のことです。さて、私が選ぶ条件としては、実家もしくは今住んでいるマンションの近くに加盟工務店があること。探してみると2社(E社とF社)が該当しました。どちらも、私は聞いたことがない名前のところでしたが、クチコミとかぐぐっても、あまり悪い噂は出てこないところでした。実は、どちらもかなり特色のある会社で、この辺りを話していくと、詳しい人はどこの会社かわかると思います。

全館床暖房

 E社は全館床暖房がウリのようでした。それも、基礎が特殊で砕石を敷き詰めた上に上下逆向きにコンクリートを全面にうって、そこに床暖房の配管を通す工法だとか。また、これはどこまでそうなのかちょっと疑問でしたが、地熱?地中熱?そんなものも利用しているとか。なかなかユニークだなと思いました。ただ、そもそも私は床暖房自体にさほど興味を持っていなかったので、あまり響きはしませんでしたが(笑)。それ以外は、営業担当者も人当たりが良く、能力的にも問題はなく、担当工務店自体も母体は地元で手広くやっている建築系の会社で素人目には良さそうでした。ただ、しかし、まっとうに調べるなら帝国データバンクとかでお金払って企業情報を確かめる必要があるのでしょうが。その会社に決めるかどうかという際には、そこまでする必要があるかもしれません。この後、最後で再びフランチャイズ系の別の会社を検討することになるのですが、とにかく規模の小さい会社は経営状態の見極めが難しい。そして、そこまで見極めないといけない点が、単純な商品購入とは違う注文住宅で家を建てる留意点でもあります。

 さて、このE社でも、「平屋は割高ですよ」と言われました。これは私も了解していて、値の張る基礎と屋根に対して、2階建てにする部分のコストを考えればうなずけます。コスト比重の大きい基礎や屋根、水回りは平屋も2階建ても同じだけ費用がかかるからですが、特にこの会社の場合は、全館床暖房がゆえに基礎部分にコストがかかっていることもあり、2階建てにしても価格は変わらないぐらいとまで言ってました。私的には、別に床暖房とかいらんのだけど、そこがウリとなると当然それはなしでなんてことは考えられず、コスト的にもかさむのではないかと思い、見積はやめておこうかとも思ったのですが、とにかく見積は出させてほしいということで依頼します。

 で、そのあと、このタイプの全館床暖房についていろいろ調べてみたのですが、いろいろとデメリットがあるなと思いました。何点か挙げてみると、①一度床暖房のスイッチを入れるとシーズン中はずっと使い続ける必要がある(エアコンみたいにすぐに温まったり冷めたりしない) ②床暖房を一部だけ外すことはできない(基礎と一体なので床全面となる) ③配管になんかあったら補修不能 ①は、へぇ、そうなんだ。別にいいんじゃない?と特に気にしなかった私ですが、②は、え?キッチンもずっと暖かいままか。床に食材とか置けないなぁ。あと、暗室もずっと暖かいのはちょっとなぁと。暗室というのは、基本的に真夏であろうが真冬であろうが20℃がベストなのです。 ③については、でかい地震とかどうなのかなと。一応10年は保証するとのこと。まぁ、基礎一体なので地震でもいっしょに揺れるわけですからね。そこは自信あるのでしょう。ただ、保証は10年だけなので、それを過ぎての経年劣化による不具合は気になるところです。あと、これは個人的な意見ですが、床暖房とかの生暖かい床が落ち着かなくて苦手なんですよね、私。なので、特に寒冷地でもない地域なので、床暖房はいらんな、が私の結論でした。

太陽光発電

 屋根に太陽光パネルを載せることについては、はなから考えもしてませんでした。南の隣地が2階建て+うちは平屋=発電しなーい、という図式です。隣との間が1mぐらいしかないし、実家の1階南側が日当たりが悪いのを知っていたからです。が、結論から言うと、完全に思い込みによる間違いでした。それを気づかせてくれたのは、太陽光発電システムをやたらと推してくるF社でした。このF社も、いろんな意味でユニークでした。フランチャイズ制なのですが、資料請求したら、本店営業部の営業さんが資料を持ってやってきました。うちの近くにそこの加盟店の工務店があるのですが、少し離れていますが本店営業部もあったのです。って、持ってきた?そう、郵送とかではなく、自宅に営業マンがでっかい資料BOXを持って訪ねてきたのです、お願いもしてないのにw。これは、嫌がる人もいるでしょうが、私はあまり気にしないというか、「えっ、来るんかいな」ぐらいにしか思わない方なので、苦笑したぐらいです。モデルハウス見に来てください、車でお迎えに来ますよ、とか言ってました。このノリと小回りのきくところは、まぁハウスメーカーでは無理でしょうね。

 で、このF社のウリの一つが高性能ソーラーパネルで、さかんに太陽光パネルを載せることを勧めてきます。私が、隣二階建てうち平屋でおひさま当たらん、というと、そんなことはない、曇りでも発電します!と。いやいや、日陰と曇りは違うやろ、と思いつつも、確かにほんとに発電しないかどうか全く検証してなかったので、それではあかんやろうなと思い直します。で、実家の屋根を早朝から昼にかけてしげしげと眺めてみると、時期が5月だったこともあり、平屋になったとしても確かに太陽光は当たりそうです。じゃぁ、冬はどうなん?と興味がわいてきて、そこから太陽高度とか調べてみたりしつつ、実際には隣地の家の影響がどれだけあるのかシミュレーションせんことにはわからんぞ、ということに。探してみると、「日当たり君」というフリーのソフトがあって、敷地に隣の家を配置して年間を通しての日当たりをシミュレーション可能でした。

日当たり診断フリーソフト「日当たり君」

 このソフト、建物を配置し、緯度経度の最も近い観測点(地域)を指定するだけで、年間を通しての太陽光の当たり具合を視覚的に確認することができる優れものです。こいつで、住宅密集地に建つ予定の日当たり最悪の我が平屋の屋根の日当たり具合をシミュレーションしてみました。ソフトの操作画面はこんな感じ。建物は、真上からみた形状と屋根の種類、軒高を設定できます。

日当たり君操作画面
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定年後に家を建てる5 ~工務店・ハウスメーカー選び その1~

 前回、実家の解体というサブタイトルで書いてましたが、最初はそのことを書くつもりで書き始めていたのですが、結局遺品整理の話になっちゃってたので、タイトル修正しました。解体の具体的な話はひとまず置いておいて、今後は時系列に沿って、まずは建築会社の決定までについて書こうかと思います。

 実家の土地に古い家を壊して建て直すということについては、定年退職前はあまり想定していなかったこともあり、注文住宅で家を建てることについて下調べしていたわけでもなく、ほぼゼロからのスタートになってしまいました。当然、どこかにお願いして建ててもらわなければいけないわけですが、もうそこからよくわかっていないw。ただ、基本的な方針は決めていて、①特にこだわりはないので、リーズナブルなので十分 ②ただし、親の晩年を見ていたことと、私自身膝に爆弾を抱えていることもあって、平屋一択 ③祖霊舎(うちは神道なので、仏教で言うと仏壇です)を置くので畳スペースは欲しい ④せっかく注文して建てるので、長年憧れだった暗室があればいいなぁ といったものでした。以前書きましたが、最初に半分試しで話を聞きに行ったのが、実家近くに平屋の規格住宅のモデルハウスを展示していた地元の住宅会社A社でした。ですが、いきなり結構な見積額を提示されてしまい、こりゃあと3社ぐらいは見積取って比較しないとだめだなと。

工務店とハウスメーカーの違いもわからなかった私(汗)

 住宅会社と書きましたが、そう、当時の私は、工務店・ハウスメーカー・設計事務所といったものがどう違うのかさえ知らなかった。どの程度のレベルだったかというと、ハウスメーカーより工務店の方がグレードが高くて高価格というイメージ。もう、工務店と設計事務所がごっちゃになってしまっていました。今は、一般的には工務店の方が低価格という認識ですが、当時は、工務店=オーダーメードの高級スーツ、ハウスメーカー=既製服と思っていて、当然、本格的に検討しようとまわり始めたのはハウスメーカーの方でした。ハウスメーカーにも中心となる価格帯というかグレードがあるだろうことは予想していたので、ここはネットやオンライン雑誌などで調べて、大手のローコストハウスメーカーB社と大阪圏中心の中堅ハウスメーカーC社、それと私がかつて働いていた会社のグループ会社D社のハウスメーカーの3社の展示場を予約して話を聞いてみました。(B社、C社、D社と書いてますが、今後も最終的に建築会社が決まるくだりまでは、アルファベット表記で記載します。決める話になった段階で、ここはいいなと最終的に残った2社について社名を公開したいと思います。)って、これ、巷ではやってはいけない「いきなり展示場へ行く」パターンだそうですが、私の場合は、B社C社とも営業担当者のレベルが高くいろいろ参考になったので結果オーライ。ちなみに、D社は営業にまったくやる気なし。さすが、元勤めていた会社のグループ会社だけありますわ。まぁ、予想してましたけど(苦笑)。ということで、D社は早々に除外です。

フリーの間取りソフトでざくっと間取りをつくってみる

 住宅展示場で話をするにあたっては、上に書いたおおまかな要望と予算額、それとざっとした間取りを準備しました。間取りは、ネットで適当に間取り作成ソフトを探して、フリーで使える「せっけい倶楽部」というもので作りました。フリーなのでいろいろ制限があるんですが、最低限の間取りイメージが描ければいいや、で作ってます。(家具等が限られたパーツしか使えない、部屋の名称が変えられないとか制約あります。おかしな表示になっているのはそのためです。)さて、なーんにもわかってない私が、最初に描いてみた間取りがこれです。土地の敷地面積は30坪、建ぺい率は60%なので、建坪18坪で作成してます。ちなみに、駐車場はないです。一応、軽自動車が止められるぐらいのスペースは残してありますが、自転車洗車用スペースのつもり。将来売却することとかは無視してますw。死ぬまで快適に過ごせれば、それでいいのです。

とりあえず作ってみた間取り(大汗)
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定年後に家を建てる4 ~遺品整理~

 今回は実家の解体について。ちなみに、解体自体は、もともと建坪18坪程度の2階建てということもあり10日間ぐらいで終わりました。がしかし、やはりいろいろと大変です。前にも書きましたが、商品として不動産(建売やマンション)を買うのと土地に住宅を建てるのとでは、いろいろな点で違いが大きいです。最大のポイントは、リスクがすべて施主にかかってくるという点でしょうか。何事もなく解体できるのか、アスベストが見つかったりしないか、地盤改良は必要なのか、想定外の追加費用が発生しないか、等々。普段能天気な私でも、金額が金額だし、老後はリスク許容度も低下するので心配しましたね。一番痛かったのは、住宅建築費も含めてほとんどのコストがコロナ禍以前に比べて3割近く上がってしまったことでしょうか。これによって当初の予算をオーバーしてしまい、資金面での余裕度も下がりましたので、追加費用がどかんと出ないか、まじ心配でした。結果から言うと、ハウスメーカーさんと詰めた当初のトータル予算から少しオーバーしてしまいました。根が能天気な私は、地盤改良も不要ならいいな、余った予算を住宅設備に回そうかな、とか思ってましたが、もちろん現実は厳しいです。補助金取得も含めて、資金面での楽観予測はするな、です。

 さて、家の解体ですが、当然ながらその前に家の中にあるものを掻き出して、最後はもとから付いている住宅設備だけの状態にもっていかなければなりません。私の場合、この作業を週に二日程度通いながら10か月以上かかりました。しかも、最後は決まった解体開始日に向けて連日の整理処分作業の連続となり、さすがに還暦過ぎの身にはきつかったです。まぁ、最初の頃はまぁまぁ順調と油断していたのですが…

湖畔の立ち木 #164905
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