定年後に家を建てる7 ~工務店・ハウスメーカー選び その3 ~

定年後に、実家を取り壊して小さな平屋を建てるべく建築会社をさすらう話その3です。価格改定によりB社は再見積に。それまでにもう1社見積を取ろうと動きます。

 最後に見積を取りに行ったのは、これもローコスト系フランチャイズ制の工務店G社でした。建設予定地から少し距離があったのですが、商品構成を見てみると規格住宅+αといった感じです。ベースラインとして、コスト優先の構成となっていて、必要に応じてオプションでグレードを上げるという感じです。暗室と和室スペース以外はあまりこだわりがない私には合っていて、最初に話を聞いた際の価格帯からもかなりリーズナブルな感じで期待が持てそうです。それまでに、基本的な間取り配置や土地の登記簿情報などは揃っていたので、すぐに見積を出してもらうことにします。

住宅保証制度をチェック

 リーズナブルではありますが、耐震等級3を取得可能で費用を出せば許容応力度計算での等級3取得も可能です。また、工務店が倒産した場合は、本部が保証する仕組みとなっていました。まぁ、最悪の事態は防げるということです。また、外部機関による住宅性能評価制度も標準で取得となっていてこのあたりは安心ですが、さらにその評価を行う会社に追加でホームインスペクションを依頼すれば、全く新規で依頼するより割安なので、これもいいかもしれません。とまぁ、いずれも追加費用がかかるのですが、本体価格の水準が低いので十分検討に値するわけです。

メールで見積算出のもととなる間取り図をもらう

 見積提示で伺う前に敷地・間取り図の確認のためメールで資料をもらいました。が、ここでふたつ間違いがありました。ひとつは、顧客名が父親の名前になっていたこと。まだ相続登記前だったので、間違えたのでしょう。別の会社でも同様の間違えがあったので。もう一つは、間取りの建坪がえらく小さくなっていたことです。敷地30坪に建ぺい率60%で18坪と話していたのですが、15坪程度の面積です。明らかにおかしいので問い合わせてみると、登記上四つに分かれていた土地のうちの一つが欠落した状態で面積出ししていたようです。うーん、この間違いはちょっと…ですね。

担当者の能力レベルに不安が灯りだす

 ちなみにこの工務店自体は創業歴の長い地場の工務店で、地元自治体の建築物なども手掛けているようです。転職サイトにも口コミがありましたが、特に問題もなさそうでした。ということで、会社自体は良さそうでしたので、見積価格を期待して再び訪れます。見積提示の前にまず驚いたのは、見積書の顧客名が父親のままになっていたことです。事前にメールで確認して間違いを指摘していたにもかかわらずです。別に私としては、それでどうこうということはないですが、同じく名前を間違えていた別の会社の担当者は、間違いを指摘すると血相を変えてすぐに訂正しました。それが、事前に指摘したにもかかわらず、訂正されてません。しかも、それを再度指摘しても、気にしてない様子でした。

 続いて、見積内容を見ながら、窓のところで、サッシがアルミ樹脂複合サッシになっていたので、オール樹脂サッシに変更してもらうように言ったのですが、どうもその担当者の中では未だにアルミ樹脂複合サッシが業界標準なようで、オール樹脂サッシを扱ったことがないらしく、少し時間がかかると言われました。さらに、長期優良住宅を取れると言うのですが、これは私自身も確認していて、面積条件で取れないのです。その条件文を誤解して解釈しているようでした。はじめのうちは気にも留めてなかったのですが、こんな感じのミスや間違い、それへの対応が積み重なってくると、さすがに私も「ん?大丈夫か?」ってなってきます。この状態で、見積書におかしな表記を発見します。

平屋なのに2階建の見積書

 さてさて出てきた見積は、他社に比べて突出して安い見積額だったので、わくわくしながら詳しく確認しようと家に帰ってから改めて見てみると、建物区分が平屋ではなく木造2階建となっています。え?マジ?この2階建表示は、後に出てくる明細部分の摘要欄にも所々表記されていて、見積算出の基準となっている風な感じです。だからこんなに安いとか?さらに見積書の最後を見ると、基準日として記載があるのが5年前の日付となっています。なにこれ?さっそくメールで問い合わせます。

 誤表記だが金額には間違いはない。日付については、本部のシステムがそうなっていて修正されていない、との返答。いやぁ、ここにきて、この人は「自分の仕事を見直して確認する」ということをしない人だなと感じます。ここには書きませんが、実はほかにもいろいろと実務能力に疑問がつくことが出てきていたのですが、さすがにもっとも気を付けるべき見積でこのような状況では、この先何が起こるかわかったもんじゃないです。また、本部のシステムについても、私は情報システム部門にいた経験上、顧客の目に触れる部分の不具合を何年間もそのままにしておくというのは信じられないことです。

家づくりでの建築会社選びの決め手はヒト

 見積提示までいかなかったのも含めて、ハウスメーカー、工務店と8社を巡って思ったのは、最終的にどこに決めるかは営業担当者による部分が極めて大きいということでした。これには正直自分でも驚きました。会社巡りをする前は、会社自体、商品自体を優先的に考慮することに疑問を持ってなかったからです。今思えば、何度も言うように、注文住宅で家を建てることは、戸建てやマンションなどの出来上がった家を買うのとは性質が違うので、このようなこととなるわけなのですが、それにしてもここまでヒトによるところが大きいとは。

 特にG社は、商品自体やそのコンセプトは気に入っていました。工務店自体も問題ないかと思います。何よりも、他社より突出して提示額が低い。この提示額ならかなり余裕が出ますし、家財にかける金額も増やせそうです。なんとも名残り惜しくて、営業担当者が頼りなくても施主がしっかりサポートすれば、と一瞬考えたりしましたが、まぁ、違いますわな。施主は施主で動かなくてはいけませんが、営業担当者のフォローまでするのは本末転倒、なによりストレスの素です。こういう時、ハウスメーカーなら担当者のチェンジができたりするそうですが、中小工務店では難しいです。ということで、G社は断念することとなりました。そうなると、後はB社の再見積額がどの程度で出てくるかです。

優秀な営業イコールそのまま施主にとっても優良、とはならないけども…

 B社が出してきた再見積額ですが、値引きやらキャンペーンやらで、結局以前の見積額と大差ない額でした。やっぱり営業トークかましてたか、とも思いましたが、別にこれは悪いこととは思っていません。私も、情報システム部門へ移る前は長らく営業畑にいたので、まともな営業マンならとる行動だと思います。そもそも、B社の営業担当者は、若いのに営業所長で、まぁ打合せしててもわかりますが優秀でした。グイグイはこないが、要所は抑えてきます。優秀な営業だから施主にとっても良い、とは直結しないでしょうが、人間性に問題がなければ、優秀であることにこしたことはないと思います。というようなわけで、B社に決めることにしたわけですが、結局のところ最後はヒトで決めてるんか、としみじみ思いましたね。もちろん、商品は気に入ってましたし、会社も問題ないだろうという前提での、ヒトで決める、ですが。

営業にとって美味しい施主

 これは余談ですが、Youtubeなどで色々見聞きした後で知ったことですが、どうやら私は、営業担当者にとっては、テンションが上がる施主のようです。ポイントは次の三つ。

  1. 土地が既にある
  2. 現金支払い
  3. すぐに建てる予定がある

 つまり、土地探しからする必要がなく、ローンが通るかどうかとか心配することも不要で、即実績となる、というわけです。B社の担当者が営業所長だったと言いましたが、事前申し込みから担当者を割り振る段階で、抜け目なく自分で担当することにしたのではないかと、後から思ったりしました。まぁ、その会社の仕組みとして、所長にそのような割り振り権限があるかどうかはわかりませんが、そんな大きな家でもないのに営業所長が出てくるんだと最初不思議に思ったもので。ていうか、他社はやる気のない営業とか、お決まり文句しか言わない駆け出し営業とか出てきたりしてましたからね。そういう会社は機械的に担当者を決めているのかもしれません。逆にのし上がってくるような会社は、上司に割り振り権限があるのではないかと。あと、こういう営業マンとしての抜け目のなさは、私は好きです(笑)ちなみに、この方は、最近支店長に昇進したそうです。まぁ、ここまで昇進しちゃうとつながりもなくなっちゃいますがね。

ワンド #165636

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