まだ数年は元気だろうと私が勝手に思い込んでいた母親があっさりと亡くなり、ドタバタと葬儀を終え、いよいよ実家の片づけに取り掛かったのが昨年末から年明けにかけてでした。最後は施設に入っていたとはいえ、ほんの2年前ぐらいまでは実家で在宅介護サービスを受けながら生活しており、私も行ったり来たりしていたので、最初のうちは思い出が蘇ってきてなんとも切ない気持ちでした。実家の片づけがなかなかできないという人の気持ちはよくわかります。その家での思い出はもちろん、人が生活していた場所や物から発せられる声のようなものが聞こえてくるようで、片付けようにも手につかないという感じです。とはいえ、私にも残された時間はそんなにはないわけで、ゴミの日の早朝早くに家を出て実家に行き、ゴミ出しを終えてから片づけをして次のゴミの日に出すためのゴミを準備して帰る、というルーティンが始まりました。
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男の料理教室 ~補足~
以前に、定年後の必須スキルの一つと私が考えている調理スキルを学ぶため、料理教室(男性専用コース)に定年前から通ったことを書きましたが、そこで得たものについてその後にいろいろ考えたりしたので、補足で書いておきます。
まず、私が通ったのはベターホームというおそらく料理教室業界では最大手のところです。教室には、男女混合コースと男性専用コースというのがあるのですが、男女混合コースの方は混合というよりは、男性も参加できますといった趣きで、ちらっとそれらの教室を眺めたところでは、男性はいても一人か二人という状況でした。男女混合クラスには一度だけ無料チケットで参加したことがあります。6人ぐらいの少人数クラスだったので、特にどうこういうこともなかったですが、気を遣うのは確かです。なので男性専用クラスの方が気楽でいいのは事実です。男性専用クラスには3年間通ってましたが、8割ぐらいはシニアでやはりリタイアされた方が多かったです。そのほかは、料理に興味のある人とか家事の補助のための子育て世代の方なんかもいました。
続きを読む定年後に家を建てる(プロローグ)
これは定年前からのキャッシュフロー計画に組み込んでいたことですが、定年退職後にいわゆる終の棲家というやつへ移ろうかと思っています。これまではずっと賃貸マンションだったのですが、ここらで持ち家へ移行した方がいいだろうという判断です。よく、持ち家か賃貸かと話に出ますが、私の場合は、先がどうなるかわからないのに早期にローン組んで縛られるのは嫌だなぁと思ったまま、結局30年近く賃貸暮らしをしています。しかもずっと同じマンションという….。そんなことなら、ワンルームマンションでも買っておけば良かったのでは?という考えもあるでしょうが、これは後からならどうとでも言える部類の話です。住宅ローンなんかを組んでしまえば、生活はもちろん普段の思考傾向に確実に影響を与えます。まぁ、その影響がどんなものになったのかは、なんともわからないのですが。ただ、定年退職後の現時点では、持ち家に移るというのは悪くない選択だと思っています。「まだ先のことはわからないし」、という地点は過ぎてしまったということです。
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