写真集の読み方ワークショップ(カメピより再掲)

特別講師に飯沢耕太郎さんを迎えての第三回目。
めっちゃ面白かった。
冒頭、日本は写真集では世界で突出しているという話から
始まって、内容やデザインなどで個性的な写真集を実際に
見ながら、いろんな話が聞けました。
いやぁ、すごく刺激を受けました。
家に帰ってから、手元にあった川内倫子の「うたたね」を
再度めくってみたのですが、見方が変わっていました!
以前は気にとめてなかったところが見えてきて、
おもしろいなぁ、これ、の連発。=^_^;=
こりゃ、癖になりそう…いや、もうなってます。
すでに、その日のうちに写真集を2冊買い、
家に戻ってネットで3冊ポチリ、
今日も8冊ほど大人買い。
てやんでぇ、写真集買う金に糸目はつけねぇ!とな。
ま、ひと月後に涙目をつけさせてもらいますが….=^_^;=

img今年は、写真集強化年を宣言してましたが、
今年と言わずずっと買いまくります。
今後は、図書館や書店で実物を見て、
自分の目で判断していこうと思います。
買うべきか買わざるべきか、
買って正解だったか後悔だったか、
写真集買い自体が面白いですね。
自らの目を鍛え養い、そして試される。

写真集はやはり、買って手元に置いて、
そして何度も読んで手垢をつけるべきもの、
という飯沢さんの言、ハッとしました。
写真集と関わる密度が違うんですよ、とのこと。
それを聞いて気付いてしまいました。
写真集を買ったはいいが、大事にしまいこんで
読む時も汚さないように….
って、カメラやレンズをコレクションして、
ろくすっぽフィルムも入れずに飾っているのと
大差ないじゃないかって!
知らぬ間に同じ轍を踏むところでした。
手の届くところに何冊か置いておいて、
空いた時間にパラパラ、
コーヒーブレークにもパラパラ、
写真に飢えてきたら、本格的にめくりだす。
読み終わる頃には、写欲ビンビンです。=^_^=

基本的な機材が揃っているとして、
うん万円払ってさらに新たな機材を買うのと、
そのお金をすべて写真集につぎ込むのと、
どっちが自らの写真に好影響を与えるか?
答えは歴然。
あんな写真が撮りたい!
膨らんだイメージを確かめたい!
写欲ビンビン!

世界で突出している「写真集の国」に住んでいるんだから、
その幸福を享受しなきゃね。
って、今までそんな自覚はあんまりなかったわけですが…
これって、なんか浮世絵の図式と似てませんかね。

しかし、写真集ってほんと、タイミング逃すと
すぐ買えなくなっちゃいますね。
ワークショップで紹介されていた、
細江英公の『鎌鼬』が、どうしても欲しくなって、
普及版の古本をポチリました。
やっぱ現物見ちゃうとだめだぁ~。
ぜったい欲しくなるよぉ~。
=^_^;=

旅写真(カメピより再掲)

旅写真がちょっと気になってきました。
といっても、写真を撮り始めて旅らしい旅って
あまりしてない。
imgもう日帰りで可能なとこばっかり。
それでも、何時間か電車やらバスやら船に揺られて
着いた先で、カメラを手に歩きだすと、
やはりこころは高揚して普通じゃない状態になります。
カメラを向けるのは、普段撮っているものと変わらない、
と自分では思っているものの、
いいぞいいぞ、とかこころは騒いでいる。
被写体センサーは敏感になってしまって、
やたらとシャッターを切ってしまう。
そうして、もちろん、いいわこれって写真も撮れるんだけど、
写真を見る人との距離感ということでいうと、
こういう写真は、やはり少し離れているのではないかなぁとか。
旅写真見てると、自分も旅をしているような気になって、
普通じゃないこころの回路が活性化するので、
距離感が出てしまうのかも。
典型的に出るのは、海外を旅行して撮られた写真とか。
別世界の情景とか狙うわけだから、かなりの距離感が
出て当然だし。
けど、たとえばヨーロッパ行って撮ってきました的写真て、
微妙なのが多いのも事実。
旅写真まで昇華しきれず、やっぱり観光写真、とか、
絵葉書写真に無意識に呪縛されたスナップ写真だとか。
おそらく、舞い上がり過ぎてるんでしょうね。
いや、舞い上がる方が楽しいんだから、
それで正解なんでしょうが、作品として人に見せる
写真ではないのは確かです。

ところで、旅写真で、日常的ご近所写真的な近しい距離感を
維持した撮り方ができたら、これはこれで面白いんじゃないかとか、
思って見たり。
となると、自分の舞い上がりをコントロールせにゃいかんかも、とか。

なぁーんて、つらつら考えながら、
改めて、旅写真って何だろうって自問しはじめてます。
今まで考えたこともなかった自分を知ってしまいました。=^_^;=

増山たづ子さん(カメピより再掲)

マイフレnori.さんのコメントを機に、
いつかは見なくちゃと思っていた
増山たづ子さんの写真集を読みました。

ダムの底に消えてしまう故郷の土地や人を
写真に残そうとピッカリコニカで撮りに撮った
61歳のおばあちゃん女性の写真。
思わず微笑み涙がでるくらい感動しちゃいました。

ほんとうに心の底から大好きな山や川や人々だったんですね。
だから写真としても素晴らしいものになったんだ。
特に、村の風景の中に人を撮った写真は秀逸だなぁ。
単なる記録写真とか家族写真だったら、
こうならなかったかも、とかふと思った。
故郷の人々とランドスケープへの強い想いが、
こういう構図の写真になったのかなぁって。

最初の流し撮りの写真、びっくりしたなぁ。
いっしょに走ったらこうなった…
そうだよなぁ、流し撮りって、自分も走ってるような
走りたい気持ちで撮ってるとこあるよなぁ。
さっとカメラを振ると気持ちいいじゃないか。
あー、忘れてたよ、こんな単純なこと。

img一晩眠れず早朝に撮った
フレアーが注ぐ朝の写真もいいなぁ。
まさしく朝の光だよ。
写真の神様も朝は寛大なのかなぁ。

記録写真にして人の心を打つ写真。
勇気づけられるとともに、
戒めなきゃとも思った。
写真は誰でも撮れちゃうけど、
もっときれいにとか、もっとよく撮ろうと
機材やテクニックに気を取られてしまって、
こころが空っぽになっちゃったら、
きれいな写真とかテクニカルな写真は撮れても、
こころが良いと感じる写真は撮れないってこと。
年に何回かは、増山さんの写真集を開いて、
我を取り戻します。

写真画報(カメピより再掲)

雑誌好きな私なので、ヨドバシカメラへ寄ったついでに、
溜まったポイントで買ってきました。

が、これを雑誌と言っていいのかどうか。
ほとんど写真ばっかりだし(めっちゃ嬉しいけど=^_^=)。
写真集の二人展みたいなもの?
いやいや、なんか面白そうではある。
まだ、荒木経惟の方しか見てなくて、
佐内正史のパートの方はぱらっとめくっただけだけど、
こっちはアラーキーを意識しているような感じで、
楽しめそう。
imgあ、もち、荒木パートはめちゃいいっす。
ポラの引き伸ばし、新鮮。
やっぱ写真雑誌はこれぐらいのサイズないと自由なことできないです。
って、お昼に持ち出してパラパラするには、カメラ雑誌サイズでもいいんですけど…

いや、でもやっぱりこれは雑誌ではないなぁ。
「写真集集」ですな。=^_^;=
どっちにしろ、しばらくは続いて行くことを願います。

すてきなインクジェットプリント(カメピより再掲)

外部研修が終わって少し時間があったので、
慌ただしいながらもギャラリーに写真を見に行きました。
そこで、とてもいい色とさらったとした実にいい質感の
カラー写真を見染めました。
タイトルを見ると、島尾伸三さんの写真で、
インクジェットプリントと記載。
インクジェットでもこんなに
いい肌合いにプリントできるんだ。

気が付いたら、島尾伸三さんの最新写真集を購入してました。
これです。↓
http://www.usimaoda.com/shimao/something.html

imgちなみに、私がギャラリーで見惚れていたのは、ウェッブページにある1枚目の写真です。

今週に入って写真集購入3冊目。
止まらない感じ…=^_^;=
カメラやレンズと違い、写真集は手にして眺めているだけでご利益があるということにして、今年はこのままの調子で買い続けます。
その分、機材はほとんど買えそうにないけど….=^_^;=