プロカメラマンと写真家(カメピより再掲)

1年ほど前ぐらいからでしょうか、
気付いたことなのですが、
プロカメラマンと写真家は違うレッテルで使われているのだということに。
imgって、私がそれまで写真に全く興味がなかったから、
今更なんだ?ってことなのですが、
プロカメラマンというのは、グラビアとかインタビュー
記事の撮影とかその他もろもろの、依頼仕事をする人で、
写真家っていうのは、写真作家のことで、
作品を制作する人、だったんですね。
どうも人の話を聞いていたり、雑誌の記事を読んでいたりすると、
そういう風な文脈で使われていることに気付いたのです。
当然、両方やっている人もいるわけですが。
おそらく、若いころから写真専門学校とかに通って、
写真で食っていこうと思っている人には自明のことなのでしょうが、
私は知らなかったのです。

まぁ、私は今更写真で食べるつもりもないので、
別にそんなことはどうでもいいのですが、
写真で食べていくのは大変だなぁというのは感じます。
どこの世界でもそうでしょうが、てっぺんは一握りですからね。
しかし、写真の世界には他とは違う点があるように思います。
それはアマチュアが特別なポジションにあること。
ある一定水準の写真を量産することに関しては、
プロには敵わないですが、
びっくりするような衝撃的作品は、
アマチュアの作品の中にいくらでも出てきます。
これって、写真ならではなのではないでしょうか。
万人が写すことができるものであるという、
写真の持つ最もすばらしい特質の賜物かと。

その特質をもたらしている一因は、
カメラという機械なのかなとも思えます。
カメラと言う道具が介在することによって、
ある面では、人の能力を支援・拡張されるわけで、
だから、年齢に全く関係なく、驚くほど瑞々しかったり、
前衛的であったり、大胆で鋭かったりする写真が
普遍的に出てくるのではないかと。

ということは、やはりカメラやレンズなどの機材について
考えを巡らすことは大切なことかな。
なので、ほんとに最近ですが、
また機材記事も目を通すようになってます。
もちろんデジタルの記事が大半ですが。
けれども、視点は、あくまで写真の可能性を広げるものが
あるかどうか、です。
カメラやレンズは、少し前から物欲の主要な対象では
なくなっているので。
(正確には、物欲というか、マテリアルなものへの
欲求は、フィルムや印画紙へと向かって、
昇華されているのです、みたいな。=^_^;=)

と、また、つらつらくだらないことを書いてしまった…=^_^;=