増山たづ子さん(カメピより再掲)

マイフレnori.さんのコメントを機に、
いつかは見なくちゃと思っていた
増山たづ子さんの写真集を読みました。

ダムの底に消えてしまう故郷の土地や人を
写真に残そうとピッカリコニカで撮りに撮った
61歳のおばあちゃん女性の写真。
思わず微笑み涙がでるくらい感動しちゃいました。

ほんとうに心の底から大好きな山や川や人々だったんですね。
だから写真としても素晴らしいものになったんだ。
特に、村の風景の中に人を撮った写真は秀逸だなぁ。
単なる記録写真とか家族写真だったら、
こうならなかったかも、とかふと思った。
故郷の人々とランドスケープへの強い想いが、
こういう構図の写真になったのかなぁって。

最初の流し撮りの写真、びっくりしたなぁ。
いっしょに走ったらこうなった…
そうだよなぁ、流し撮りって、自分も走ってるような
走りたい気持ちで撮ってるとこあるよなぁ。
さっとカメラを振ると気持ちいいじゃないか。
あー、忘れてたよ、こんな単純なこと。

img一晩眠れず早朝に撮った
フレアーが注ぐ朝の写真もいいなぁ。
まさしく朝の光だよ。
写真の神様も朝は寛大なのかなぁ。

記録写真にして人の心を打つ写真。
勇気づけられるとともに、
戒めなきゃとも思った。
写真は誰でも撮れちゃうけど、
もっときれいにとか、もっとよく撮ろうと
機材やテクニックに気を取られてしまって、
こころが空っぽになっちゃったら、
きれいな写真とかテクニカルな写真は撮れても、
こころが良いと感じる写真は撮れないってこと。
年に何回かは、増山さんの写真集を開いて、
我を取り戻します。

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