この間京都へ行った時撮ったものがまだあるので、
日記ネタに。

この時は曇りで、たまーに雨って感じ。
こういう天気は嫌いじゃないのです、路地裏好きとしては。
滲んだような色合いが、よか感じで出てくるとよ。=^_^=
植物系もしっとり潤ってるしね。
最近のコンデジは、こんな渋い系ものっぺりすることなく、
ちゃんと写るようになったようで、うれしい。

古本で買った飯沢耕太郎の「デジグラフィ～デジタルは
写真を殺すのか？」を読んでる。
面白い。
従来の銀塩写真をフォトグラフィ、
対して、デジタル化された写真をデジグラフィとして、
比較考察をしている。
デジグラフィ（スキャンによってデジタル化された
フィルム画像もこちら）の特質を、
改変性、現認性、蓄積性、相互通信性、消去性から
分析している。
そして、デジグラフィが醸し出す、
儚さ、脆さ、寄るべなさに言及するとともに、
その可能性を探っている。
その根底にあるのは、デジグラフィの非物質性。

やれデジカメは…とか、銀塩はやっぱり…とか、
そういうレベルの話でないのがいい。
そういうのは、広告の延長の製品記事にでも
任せておけば、いくらでも御託を並べてくれようってもんだ。

しかし、これを読んでいて、
デジグラフィしか存在しない世界となった時、
どういうことになるのかを思うと、
正直、ゾッとした。
フォトグラフィと対比できるから、まだ正気を保っていられるし、
いろんな試みも安心してできるけど、
デジグラフィしか存在しないとなると…
足元がぐにゃぐにゃになって、
もう写真なんて撮れなくなるのではないかと半狂乱になるかも、だよ。