写真は撮った人を理解する縁となるか?(カメピより再掲)

imgNHKアーカイブで東松照明さんの過去の番組が放映されていました。
写真史や写真集から受ける印象とは違う人となりを知りました。
同時に、写真に対峙する興味深い言葉も。

日常的な範囲でその人を知るのに、その人が撮った写真を知る
必要はない。なぜなら、それを見てしまうと、日常的な交遊には
不要なまでの恐ろしく深いところでその人を知ってしまうから。
逆に、写真を見るのに撮った人の人柄や生活を知る必要はない。
でも、人柄を知るともっと写真を見たくなることはある。
なんか、そんなことなどをつらつら思った。
写真はコワイっていうのは、こういうことなのか…

写真展終了(カメピより再掲)

写真展、無事終了。

今回は、来週から出展する分も含めて、
展示を意識した準備を一応してきたので、
得るものも多かった。
去年は、え?出展?マジ?
ってな感じで、まぁ、面白かったけど、
そして、展示を目指して写真するのもいいかな、
などとも感じたわけだけど、
今は、全く正反対のことを考えている。
それは、「展示すること=何を見せたいのかということを内省する」
回路を通すことで、次が見えてきそうだということ。
その「回路」の一つとして、写真展というのは
結構有効だと感じた。

imgそれと、プリントの調子をコントロールすることへの意識。
複数のプリントをまとめていくことで、
単に一枚一枚を撮って見てるだけでは意識しなかったことが、
浮かんでくる。
これがまた、面白い。

そして、これをマテリアルの面から支えてくれるものが、
バライタプリントです、私の場合。
なので、まだまだ先は遠く長いのです。

写真集の読み方(カメピより再掲)

のワークショップに参加。
今回はスナップだったので、大半は知っている写真家だったけど、
どどっと解説付きで聞くと、

写欲が高まった。=^_^;=

imgおまけに、写真集閲覧し放題なので、

さらに写欲が高まった。=^_^;=

が、その日は夜勤だったので、
写欲発散できず。
なんとか、今日は5本ほど撮ってきました。
ま、これっぽっちでは、高まった写欲は発散しきれませんが…

実際のところ、これほど刺激を受けるとは思ってなかった。
今後は、ワークショップとかにも積極的に参加しよう。
知識や技術を習得するということもあるのだけど、
私的には、写真への刺激を受けるメリットの方が大きい。
その効果は、新しいカメラやレンズを購入することの比では
ないということを改めて再認識しました。

形無きものに汗銭を投じ、有形なる良画を得ん

ゲルダ・タロー(カメピより再掲)

img先週のロバート・キャパを扱ったNHKスペシャルを見てから、
ゲルダ・タローという女性報道写真家が気になって仕方ない。
番組中でちら見した写真が、すごく良かったから。
横浜市立美術館で、キャパとゲルダの写真展をやっているのだけど、
横浜までは行けないなぁ。
仕方がないので、通販で図録だけ注文しました。
今年は、カメラやレンズより写真集!、がモットーだしね。
楽しみだなァ。

プロカメラマンと写真家(カメピより再掲)

1年ほど前ぐらいからでしょうか、
気付いたことなのですが、
プロカメラマンと写真家は違うレッテルで使われているのだということに。
imgって、私がそれまで写真に全く興味がなかったから、
今更なんだ?ってことなのですが、
プロカメラマンというのは、グラビアとかインタビュー
記事の撮影とかその他もろもろの、依頼仕事をする人で、
写真家っていうのは、写真作家のことで、
作品を制作する人、だったんですね。
どうも人の話を聞いていたり、雑誌の記事を読んでいたりすると、
そういう風な文脈で使われていることに気付いたのです。
当然、両方やっている人もいるわけですが。
おそらく、若いころから写真専門学校とかに通って、
写真で食っていこうと思っている人には自明のことなのでしょうが、
私は知らなかったのです。

まぁ、私は今更写真で食べるつもりもないので、
別にそんなことはどうでもいいのですが、
写真で食べていくのは大変だなぁというのは感じます。
どこの世界でもそうでしょうが、てっぺんは一握りですからね。
しかし、写真の世界には他とは違う点があるように思います。
それはアマチュアが特別なポジションにあること。
ある一定水準の写真を量産することに関しては、
プロには敵わないですが、
びっくりするような衝撃的作品は、
アマチュアの作品の中にいくらでも出てきます。
これって、写真ならではなのではないでしょうか。
万人が写すことができるものであるという、
写真の持つ最もすばらしい特質の賜物かと。

その特質をもたらしている一因は、
カメラという機械なのかなとも思えます。
カメラと言う道具が介在することによって、
ある面では、人の能力を支援・拡張されるわけで、
だから、年齢に全く関係なく、驚くほど瑞々しかったり、
前衛的であったり、大胆で鋭かったりする写真が
普遍的に出てくるのではないかと。

ということは、やはりカメラやレンズなどの機材について
考えを巡らすことは大切なことかな。
なので、ほんとに最近ですが、
また機材記事も目を通すようになってます。
もちろんデジタルの記事が大半ですが。
けれども、視点は、あくまで写真の可能性を広げるものが
あるかどうか、です。
カメラやレンズは、少し前から物欲の主要な対象では
なくなっているので。
(正確には、物欲というか、マテリアルなものへの
欲求は、フィルムや印画紙へと向かって、
昇華されているのです、みたいな。=^_^;=)

と、また、つらつらくだらないことを書いてしまった…=^_^;=