浚渫船「雲取」

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岸壁というには草が生え放題の荒れ地に、浚渫(しゅんせつ)船が泊まっていました。
停泊というには、あまりにも人気のない佇まいに、静かに老後を送っているかのような雰囲気です。
が、近づくと巨大な鉄のバケツが連なって前方に設置してあり、動き出すと恐ろしい唸りを上げる恐竜のようにも思えます。
後でネットで調べて見ると、バケット浚渫船というタイプの船のようでした。
いや、そのものでした。ネットにこの船の名前「雲取」が載っていました。
戦艦よりは重雷装艦、空母よりは水上機母艦、駆逐艦よりは輸送艦が好きな私には、こういう特殊船舶はたまりません。
この水上機母艦のようなクレーン状の装置なんぞは、垂涎モノです。

それにしても、タイミングよくRB67で撮りに来た時に停泊していてくれました。
日も暮れかけてましたが、フィルム1本費やします。
スキャンしてみると、やはり6×7の解像力にうっとり。
そして、こういう船には銀塩写真が似合います。
いつかバライタ焼きしてあげたい1枚です。