消えゆくフィルム映画(カメピより再掲)

日経新聞の1月26日付朝刊文化面に、
表題の見出しで、デジタル化の波に押されて
姿を消しつつあるフィルム映画のことが記事に
なっていました。
写真より先に、映画の世界でフィルムが
絶滅するのかもしれません。

写真を始めてここ数年間、映画を全く映画館で
観なくなった私が言えることじゃないですが、
フィルム映画がなくなっちゃっていいのかと言われれば、
それは困ると答えつつ、半ばすでに諦めてたりするわけで…
ただ、映画の場合、デジタルとフィルムの違いは、
その制作過程やアプローチの仕方など極めて大きな
相違をもたらしているようで、かなり深刻。

それを踏まえて記事の最後の方には、
デジタルはフィルムの単なる代用品ではないとして、
大林宣彦監督の言葉が引用されています。
img「フィルムで撮る作品はデジタルでは絶対に撮れない。
その逆も同じ。」

写真も実際のところ同じですね。
怖いのは、この違いがわからないまま
振り子の針がはちきれちゃって、
ぶっ壊れてから慌てだすことかなぁ。
いや、慌てだすならまだしも、
存在すら忘れられるのかも。
そうして、百年後あたり、衝撃的に
銀塩写真が再発見される…のかも…