アサヒカメラ月例の田村彰英さんの講評を読んでたら、
こんな文章が目に入ってきた。
「写真は偶然性の美学なのですから!」
痺れた!
そして、本命はもちろんこれ。
とても刺激的な体験でした。
その中でも、私が一番引き込まれたのが、
ロサンジェルス郊外をテリトリーとして行き来する
野生のマウンテンライオンについての展示。
マウンテンライオンに装着したGPSの位置情報が
示す地点を撮影した写真とドキュメント(文章)。
そして、その前に置かれたLED懐中電灯。
少し暗めの照明の中、この懐中電灯で照らしながら
写真を見るというインスタレーション。
これ、文章を読みながら、電灯を付けて
写真の暗部を中心に照射して見るという行為を
していくうちに、不思議な感覚に陥っていくという…
確実にマウンテンライオンが通った場所のLAの郊外の写真を
照らして見ていると、どこかにその痕跡があるような、
そのうち、どこかにいるのではないか、というような、
そしてまた、自分がマウンテンライオンになったような
変な感覚が生まれてきたり、そのこと自体に驚いたり…