定年後のハロートレーニング ~キャリアコンサルティング~

橋下夕景#162618

 私が受講したハロートレーニング(職業訓練)では、受講中に3回、各20分間のキャリアコンサルティングを受けるカリキュラムが組まれていました。半分の授業で使われているリモート受講と同じ仕組みを使って自宅で受ける形式です。コンサルティングは外部に委託しているようでした。キャリアコンサルティングについては、受講前のジョブカードの作成は有意義に感じたものの、受講中のコンサルティングについてはあまり期待してませんでした。案の定、1回目は、訓練内容についての話や一般的な就業意向についての話で終わりました。

 2回目も、まぁあたりさわりなく、と思っていたのですが、2回目からコンサルタントの方が変更になり、趣味も含めて興味のある分野の話になって、「銀塩モノクロ写真が…..」とつい口にしたところ、水俣のドキュメンタリー写真(銀塩モノクロ)を見たとおっしゃって、驚きました。そう、水俣と言えば、ユージン・スミスの一連のドキュメンタリー写真です。私もとあるところで実物写真を見たのですが、内容の衝撃さと写真自体の美しさの対比に心を動かされた記憶があります。(その時の話はこちら) が、しかし、まさかキャリアコンサルティングの場で、ユージン・スミスの話になるとは思ってなかった。そうして、好きなことに関連しているアルバイトやNPO、あるいはボランティアでもいいので、そういった興味のある分野でのITサポート的な仕事を探してステップアップしてはどうでしょう、という話になりました。なるほど、それはありかもな、と。ただ、うまい具合に、そんな仕事があるかどうかは別ですが、面白そうだと思いました。

 そのコンサルタントの方は関東の方のようでしたが、日ごろからアンテナを広げて、いろんなものや情報に触れているのだろうと感じました。まさにコンサルティングにはこういう感受性が豊かな資質がふさわしいんだな、と。相手の話をうまく引き出しながら、さらに自分の引き出しからも引っ張り出してきて見せてくれる、という感じ。いやはや、またまた、予想外に有益な体験をすることになったのでした。そうして、このコンサルティングの影響もあり、職業訓練終了後にNPOを含めた仕事を探すことになります。

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