定年退職後のハローワーク

坂道#158332

 60歳で定年退職し、働かずともなんとかぼちぼち生活していける目途はあったので、必死に職探しする必要はなかったのですが、離職票が送られてきたのでハローワークへ行ってみることにしました。もらえるものなら、失業給付金もいただきたいし。あと、一度もお世話になったことがない故の好奇心と生活のメリハリになる面白そうな仕事があればという、まぁ能天気な動機もあって。それと、できれば職業訓練でプログラミングを学習して、関連する仕事があればラッキーという気持ちも。とはいえ、きちんとした職業訓練は申し込んでも受からないのではないかと思っていました。というのも、定年前に、定年後にハローワーク行って失業給付金もらった人のブログを覗いていたりしてて、その中に職業訓練の話が出てきてたのですが、若い人優先で申し込めなかったと書かれていましたから。ただ、そのブログは私が見た時点でもすでに内容が古くて、求職活動認定が緩かった過去の話とともに、現在は大きく変わっておりました。

 昔に見聞きした話では、お役所仕事で建前ばっかりという先入観がありましたが、そもそもハローワークの対面業務も外注化されているせいか、少なくとも直接話をした人たちは、色々親身に対応していただきました。無理だろうなぁと思っていた職業訓練(正確には、求職者支援訓練)も、十分可能性があるようです。まぁ、国も70歳過ぎても働けと言っているわけで、当然といえば当然なわけです。私の場合は、前職がユーザー企業の情報システム部門勤務だったものの、仕事柄本格的なプログラミングを学ぶ機会がなく、ずっと興味があったので、その手の訓練を探してみました。ていうか、前々から「Pythonを学びたい」と思ってたのです。ちらっと、入門本を少し読んでみたりもしてて(途中で挫折しましたがw)、プログラミングするならPython、って感じでした。訓練コースを探してみたら、ありました。Pythonを中心に、HTML/CSSとSQLを3ヵ月で学ぶWebプログラミングのコースが。ほかに、Javaまで含めた5ヵ月間のより本格的なコースもありましたが、見学に行ったりして検討した結果、3ヵ月のお手軽コースに申し込むことに決めました。惹かれたのは、学校での授業とリモート学習が半々というところ。もう一方のコース(Javaも含めた5ヵ月コース)は、見学でのぞき見した限りですが、狭い教室に詰め込まれて授業を受けていて、コロナの件もあり、ここに5か月は我慢できん、と。その点、半分自宅でテレワーク授業できるだけでも気分が楽です。ただ、若い人で本格的にシステム開発とかでバリバリ働きたいという人は、5ヵ月のコースの方がいいかもしれません。やはり、就職率や待遇を考慮するとJavaは必須でしょうし、提供している学校も大手のところで、就職支援も手厚いようでした。私の場合は、フルタイムで働くつもりはなかったので、Python中心の3ヵ月コースにトライすることにしました。

 受講にあたっては、当然選考があり、筆記試験はありませんでしたが面接があります。志望動機が重要になるような感じでしたが、私の場合は、それまでの仕事では得ることができず不足しているシステム開発系のスキル(プログラミング、Web系システムの知識等)を習得して、すでに持っているIT関連の知識・スキルを補強して開発系の仕事に就きたいというシナリオです。って、実際にそのとおりなわけですがw。また、受講申請にあたっては、事前にハローワークのキャリアコンサルティングを受ける必要があり、これも生まれてはじめてジョブカードなるものを作成しました。これは、キャリアプランシート、職務経歴シート、職業能力証明シートからなるもので、これをもとにコンサルティングを受けることになります。さて、ささっと作成しようととりかかったのですが、これがなかなか大変でした。というか、自身の今までの職歴や取り組んできた事柄、強味弱味を振り返るという作業で、優に半日かかりました。しかし、手間はかかりましたが、仕事に関する自身の姿を改めて見直すことができて良かったです。この時点で、ハローワークに来てみて正解だと思い始めました。こんな有意義な経験ができるとは全く思ってなかったわけです。

 というわけで、面接も受けてドキドキしながら結果を待ちつつ、受講が決まると3ヵ月間は、土日しか自由時間がなくなることもあり、旅行にでかけました。数十年ぶりに尾道へ行ったのですが、これはまた旅の話で。で、結果ですが、無事合格となりました。いよいよ、本格的にプログラミングを学ぶことができるのです。しかも、通常の失業給付金+少額ながら受講手当と交通費相当額の手当が出ます。テレワーク授業日も交通費手当は出るのでうれしいですw。また、受講期間中は、積極的な求職活動は必要なくなり、求職検索2回でOKとなります。まぁ、受講完了後3ヵ月は求職活動が必要となりますが、まずは、しっかりプログラミングの勉強です。ということで、次回は、ハロートレーニング(求職者支援訓練)の体験談でも。

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