定年後の金勘定~家計簿ソフト~

 半年前に書きかけていてそのままになっていた家計簿についての投稿を書き上げておくことにします。定年後のお金の問題については、何は差し置いても100歳ぐらいまでのキャッシュフローをまずは作ってみることが大前提です。私も、FP協会サイトかどっかにあったエクセルのシートを元に、自分用に作り替えて作っています。もちろん、定年の5年ぐらい前から作っていましたが、自分の状況に応じて適宜手直ししています。定年後のこれからは、予測数値との比較も行っていく予定です。で、このキャッシュフローを作成するにあたって役立つのが家計簿。いや、家計簿で現在から過去5年分ぐらいの家計の把握があってこそのキャッシュフローであることは言うまでもありません。というわけで、私の家計簿遍歴の話から…

 ここ5年前から家計簿はつけていますが、家計簿自体は過去に2回、つけてはやめつけてはやめを繰り返してます。いずれも紙の帳面ではなく家計簿ソフトでの管理、というか、パソコンのソフトでないとつける気はしません。
 最初に家計簿ソフトを使ったのは30代ぐらいの頃でしょうか。確か、パソコン雑誌に表計算ソフトを使った家計簿ソフトの自作について書かれていて、面白そうだと思って作ってみたと思います。ちなみに、その表計算ソフトはアシストカルクといいまして、当時高価だったマイクロソフトのエクセルに対して、9700円だったかで売られていたものです。書店でも売られていたかと思います。なので、もしかしたら、表計算ソフトに憧れて、これなら買えると思って買ったものの、会社ならともかく個人で使う用途もあるでなし、というところにこの記事を読んでやってみたのかもしれません(笑)
 この表計算ソフトによる自作家計簿ソフトですが、入力シートと集計シートが分かれていて、結構よくできていたかと思います。なので数年ぐらいはつけてた記憶が。そう、そのうち飽きてつけなくなったのですが…要するに、家計簿をつけるというより、表計算ソフトを使ってなんかしてみたかったというのが本当のところだったかと思います。
 それから十数年が経ち、次に使い始めたのがMicrosoft Moneyというソフトです。40代後半だったでしょうか、このころ投資というものに興味を持っていろいろ勉強した中で、資産管理もできるこの家計簿ソフトと出会ったのだろうと思います。このソフトはかなり長く使いました。なんせ、家計簿機能に加えて株式や投信の取引管理もできるので、どちらも始めたばかりの私には大変重宝するソフトでした。もちろん、家計簿機能も満足のいくもので、特に予算管理やレポート集計などよくできていたと思います。
 しかしながら、 Microsoft Money自体のサポートが終了し、私自身も仕事が忙しくなってほったらかし投資(巷でいうやつとは違って、意図せぬほったらかし投資ですw)状態となるにつれ、いつの間にか付けなくなってしまいました。
 そしていよいよ定年が具体的に見えてきた5年前、定年後の必須ツールである家計簿ソフトをどうにかする必要を感じだし、探してみました。そのころすでにスマホとかのアプリでも家計簿ソフトがありましたが、私の基準では全部使い物になりませんでした。
その基準は、

1.株式や投資信託の管理(取引、資産)ができること
2.予算管理機能があること
3.表計算形式で集計され、過去データの検索等がすぐにできること

というものです。2や3については、スマホのアプリでもそこそこ使えるかと思いますが、当時は1に対応したものはなかったかと思います。
 さらに言ってしまえば、スマホの小さい画面では、家計全体を見通すことが難しいと思います。使ってみればわかりますが、月に何回かは予算管理表の全体を眺めながら、どこが問題か見てみたり、予算オーバーの原因を直接入力データを調べて確かめてみたりすることが発生します。月ごとの状況を一覧で見渡したりはしょっちゅうやりますので、スマホの画面では到底無理です。そして、やはり株式、投信含めた資産管理は必須!ぶっちゃけMicrosoft Moneyが使えたらなぁというのが本音でした。で、なんとか延命して使えないかとかぐぐってみたら、似たようなソフトがあるではないですか。そう、今使っている「マスターマネー」というソフトです。体験版を使ってみたら、「まさにこれこれ、これよ!」でした。ただ、Microsoft Moneyには、株式や投信の評価額連動機能ってのがあって、ネットから情報を取ってきて反映してくれたのですが、そこのところは手入力対応でした。まぁ、今となってはその方がいいかなと思ってます。自分の投資スタイルが、頻繁に売り買いするようなものではないので、家計簿ソフトでリアルタイムな銘柄の損益状態を見る必要もないからです。さらに言うと、投資は自分との心理戦的な側面もあるので、今の私には下手に株価反映されて毎日資産額が増減するってのは本意ではないです。なので、マスターマネーのある簿価は取得時もしくは損出しした時点のものを登録してあり、現在の資産額よりは少なく表示されるようになっています。まぁ、これは資産額を正しく示していないわけなので私の勝手なやり方ですが、私の場合は、これが精神的な余裕の一助にもなるのでアリなのです。
あと、同じ理由で、将来の売却益にかかる税金についてもある程度想定し、積立金として別項目を作って反映させてあります。実際に売却して税金が発生すると、そこから差し引くというやり方です。
  家計簿で毎月はもちろん、年間の出費は把握できますので、キャッシュフロー表のスタート時点はほぼ正確な数字を置くことができます。さて、問題はこれから数十年のお金の出入りの予測を立てることになりますが、これは当然どういう老後を送りたいか、送れるかによりますので、おいおいそちらの話をしてからということにします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です