※これは、価格.comのクチコミ掲示板「銀塩ユーザーの皆様へ」に書き込んだものの転載です。必要に応じて一部加筆修正しています。
以下はスレ主である安達さんの、「皆様はどのような理由から今も銀塩カメラをお使いでしょうか?また、銀塩カメラのどのような点に魅力を感じていらっしゃいますでしょうか?」という呼びかけに対して初めてのコメントを書いたものです。
私の場合はデジイチでまともに写真を撮り始めたのですが、オールド
短単焦点レンズに魅せられているうちに、銀塩でも撮り始めていました。
尤も、ネガ+フィルムスキャンオンリーです。
機能性、利便性、将来性の点でデジタルは外せませんので、併用派としては最終的にデジタルで管理できるフィルムスキャンは欠かせません。
フィルムは媒体という位置づけになるので、コスト面からもネガでいいかなと。
などという考えで始めたのですが、撮ってみるとネガのラティチュードの広さはとても魅力的でした。
目一杯諧調を残してスキャンし、後は画像編集ソフトで追い込むのですが、この時はなかなか快感です。
ねむねむ画像が、みるみるうちにわくわく画像へ。=^_^=
ちなみに、フィルムスキャンした画像も拡大してチェックしたりしますが、
フィルム独特の粒状性のある解像感のためか、デジタルみたいに細部が
気になるということもなく、精神的にも大らかでいられます。=^_^=
で、私の場合での銀塩の魅力ですが、
1.ネガフィルムの広い諧調性
これは上述の通りですが、露出補正があまり要らないってのも
撮影に集中できていいかもです。
デジタルでは、撮っては確認、補正してまた撮ってと、散漫。
2.撮影時の楽しさ
併用している方は実感されているかと思いますが、撮っていて
どっちが楽しいかと言われれば、言うまでもなく銀塩です。
カメラの感触から広く明るいファインダー、シャッター音、
撮影への集中度などなど、1枚1枚を撮っているという充実感
はデジタルの比ではありません。
できれば全部銀塩で撮りたいぐらいです。
3.レンズ(カメラもですが)が安く手に入る
明るい短単焦点レンズが手の出る値段で購入できます。しかも、その
ままの画角で使える(当たり前ですが)
逆に難儀な点
1.フィルムのゴミ取り
スキャン時にどうしてもゴミが付着するので、画像編集時にゴミ取りは
必須です。ひどい場合は再スキャンが必要。
同じようなものに、ニュートンリングがあります。こちらは再スキャン
するしかないのでゴミよりも厭ですね。
コダック製のフィルムに縦方向に反るものが多いように思います。
フジは横方向に反るので問題ないです。
2.将来性
いつまでフィルムが供給されるかですね。
長期保存の効かないフィルムはまさに生命線。
ライカ撤退でいよいよなのかとか思っちゃいます。
私のようなフィルムスキャナー派が増えることでフィルム存続の一助に
なれるのならいいのですが。
この頃は、銀塩フィルムで撮り始めた頃で、スキャナでデータ化するだけでプリントなんか全くしてなかった。デジタルで撮ってたときは、しょっちゅう白とびしてたけど、ネガカラーにしてからハイライト部もねばってくれるようになったのがうれしかったような。今読むと、露出に対する認識が甘いけど、余計なこと考えないで楽しんでたわけで…
まぁでも、撮影時の楽しさは今でも同感。ていうか、なんでデジ撮りってあんなに楽しくないのかなぁ。すぐ液晶画面見ちゃうからだろうか。確かに、そこで終わってしまっている気がする。でも、デジタルでもプリント出しするようになったら変わるかもしれない。これは来年あたりの課題です、デジタルプリントへの道。
フィルムスキャンのゴミ取り、今はあんまり苦にならない。なぜだろう。自家現像したモノクロフィルムがほとんどだからかも。ユニットバスで乾燥させるので、ゴミがそれほど付かないからかも。あと、スキャナーの自動ゴミ取り機能は、今は使ってません。モノクロだとうまく動作しなかったこともあるけど、スキャンに時間が掛かる割には、大して効果ないので。