ミニシアター、閉館相次ぐ(カメピより再掲)

という記事が夕刊に載っていました。
デジタル映写機に投資する資金がなくて、
あえなく閉館というパターンが多いとか。
映画用フィルムがなくなって、
映写できる映画館もなくなって、
なんかかなり追い込まれているというか…

成瀬作品を映画館で観たいなと思っても、
もう永久に見れない日がやってくるのだろうか。
お家でDVDかブルーレイってことになるのだろうか。
フィルムかデジタル以上に、映画館で観るのと
家で観るのとは、全く違うんですけど….

そういえば、少し前にレオス・カラックスが
これまた夕刊に書いてました。

映画のデジタル化によって、大きな自由が与えられた
はずなのに、実際は質の悪いものを無料でやっている
退行現象が起こっていると。
記事を切り抜いていたので、改めて読み返して見ると…

「…化学が人間の肌のキメを作りだした。デジタルではそれが
失われた。映画は動く映像だった。映像と映像の間には黒が
あった。……それ(デジタル)はもはや映像ではない。単なる
フローだ。….しかし今日、人々は映画がいかに貧しいものに
なっているかに気づいていない。….」

imgデジタル化自体が問題なのではなくて、
デジタル化によって、より自由な領域へチャレンジできる
はずなのに、現実は、より質の劣るものを手軽に大量に
作り出す方向に堕落してしまっているということでしょうか。
まぁ、堕落というより、これは人間の性だと思います。
似たようなものが楽に手に入るなら、
そっちに流れますし、それは責められるべきことではないと。
が、結果として、悪貨は良貨を駆逐する、のですが。

デジタルオンリーで行こうと思っている人は、
この陥穽に陥らないために、どのような手立てを
行なっているのか、気になってきました。
なんかいい方法があるのでしょうか。

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