3.11 ニコン連続企画展(カメピより再掲)

3.11を扱ったニコンサロンの連続企画展を見続けている。
今週は、鷲尾和彦「遠い水平線」を見た。銀塩モノクロ作品。
まだ1年しか経っていないが、既に年月を経たものという感じを受けた。
だが、過去のものというのではなく、今ここにあって見ているという
強い<現在感>をともなって。
この写真独特の存在性は、銀塩モノクロにあっては特に強く表れると思う。
なので、モノクロ写真なら、3.11の写真も、来年も再来年も見続けようと思うし、それができると思う。
その対極にあるのは、デジタルカラーだと思う。
これはこれで楽しい。
imgだが、先週見たカラーデジタルの瓦礫の世界は、あまりにも
痛々しすぎる。
毎年毎年、同じ痛々しさで、なんら変わることのない
鮮鋭さで容赦なく迫るデジタルカラー写真を見続けることに、
私は耐えられないだろうと、再び思う。

展示作品のカタログ代わりに小写真集が販売されていたので、
躊躇なく購入した。
3.11を扱ったモノクロ写真集はこれで2冊目。
これからも同様のモノクロ写真集を購入していこうと思う。
そして、毎年写真集のページをめくるのだ。

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