写真の神様(カメピより再掲)


お盆の親戚の集まりで撮ったフィルムのスキャンの順番がようやく回ってきた。
デジタルで撮ることがほとんどなくなったのだが、なんせ銀塩は手間と時間がかかるので、調子に乗って撮りまくっているとスキャンまでこぎつけるのは数カ月後てなことになる。
ま、調子に乗らずに普通に撮っていても結局は同じだけど…=^_^;=

しかし、1か月前に撮った写真を今初めて見るというこの間の時間経過は、結構いい塩梅だと思う。
今年の夏も終わったなぁ…と、しみじみ感じる。
というのは、自分が年くってるからで、子どもにとっては、すれ違った夏の香りが少し残っている程度のことなのかもしれないが…

それにしても、撮って即見てしまうデジタル写真は、いくらなんでも早すぎないかと改めて思ってしまった。
これじゃぁ、写真の神様がいたずらする暇もないぞ。
なんて考えながら、墓参りで早起きしたせいの眠気がやってきて、こんな白昼夢が…

写真の神様A「デジタルカメラちゅうのは、どうもいかんな。」
写真の神様B「うんだ。せわしのうて、わしらがいじくる暇がないわい。
傑作の手伝いもできんぞ。」
写真の神様C「おみゃぁは、光線漏れやらゴミ付け専門じゃろが。」
写真の神様B「光線漏れを喜ぶ酔狂な奴もおるんじゃぃ。」
写真の神様A「まぁなんだ、フィルムカメラで撮る奴も減ってきたから、わしらもほとんどに目を通せるちゅうもんだがな。」
写真の神様C「世のフィルム撮りの輩は、銀塩の危機じゃとかいうて嘆いとるようじゃが、わしらがほとんどに目を通しとるなんぞ、ありがたいことなのじゃぞ、まったく。」
写真の神様A「一つ一つに目を通しておることをありがたがらずに、ニンゲンちゅうやつは、すぐ神頼みしよるからな。
写真の神様お願いします。傑作写真の降臨を、ときた。」
写真の神様B「まぁまぁ、たまには我らも見てるだけじゃのうて、ちと手を貸してやって存在を暗示せにゃいけんぞ。ほら、ぽちっとな。」
写真の神様A・C「ああーー、やりよった。光線漏れや。かわいそうに….」

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