箪笥の上に並べた未現像フィルムの入れ物を眺めて暮らすこと3年。こんなに長いこと放っておくつもりはなかったのだけど、そのうちやりゃいいかなと思いだしてからが長かった(笑)。まぁ、一度現像作業環境を喪失してしまうと、どんどん遠ざかってしまってこのあり様です。親の介護やらで時間とともにやる気もなくしてたようです。
ま、状況はあまり変わってないのですが、まとまった休みが取れたこともあり発起しました。(数カ月前にも同じように思い立ち、現像液を溶くところまで行ってそのままになってたことは置いときます。=^_^;=)
そういうわけで、20本程度ある未現像フィルムをチェックすべくフィルムケースに入れてある撮影メモをみてみると
UltrafineExtreme400 ISO100…
はぁ?
感度400のフィルムを100で撮ってる?
しかも4本。
いや、4本あるのは4本用タンクで一度に現像できるのでいいのだけど、なぜに400を100に減感?
と、ここで思い出した。
スナップとか夜間撮影とか撮ることが減って、感度100のフィルムばかり使うようになってしまい、感度400のフィルムの使い道がなくなって困り始め、ええい、400を100で撮っちゃれ
と、なったんだったわ=^_^;=
ということで、過去に400を100に減感して現像したことはなかったので、まずは現像データをスマホアプリで検索…と思いきや、なんとそれまで使っていたアプリが利用停止になってるではないか。どうも開発元が止めちゃっているような感じで使えない。まぁ、ほかにもアプリはあるし、ネットにはデータもあるけど、このアプリ、データベースにない設定でもとりあえず算出してくれるので重宝してたんですよね。
仕方がないので自分で算出、って400→100のデータ自体少ない。こりゃもう適当にいくしかないっしょ。かつての私なら、とりあえず1本試しに現像してみてとかやってたもんですが、えいやぁで算出した時間で4本とも現像しちゃいました=^_^=
とはいえ、1+1希釈とかではかなり現像時間が短くなるので、NAROFINEPの1+2の希釈現像にて20℃7分。
あとひとつ不安要素は、現像剤が期限切れなこと。(ちなみに、フィルムももちろん期限切れですが(笑))
NAROFINEPって箱に期限の記入がなくて、過去にメーカーに問い合わせたところ製造から5年と言われたのですが、もちろん3年ぐらいは超過してるかと。結論から言うと、特に現像してみて不具合は感じなかったわけですが、自宅に大量にあるこれら期限切れ現像剤はどうしたものかなとは思います。このメーカーのエヌエヌシーの現像剤は、2剤形式になっていて劣化には強そうではありますけどね。まぁ、変色したり塊ができたりするまでは使うか<おーい =^_^;=
さて、無事出来上がったネガをスキャンしながら、改めて感度400のフィルムを100で撮って減感現像することについて、後付けながら考えてみました。粒状性マシマシながらコントラストを抑えたネガができそうなので、結構いいかも。というか、35mmフィルムで微粒子系キレイな写真目指しても、所詮中判フィルムには敵わないわけだし、逆に粒状性出てくる方がいいんじゃない。あとはプリントしてみてどんな感じなのかだけどなぁ。と、結構気に入りだした私がいました。
さて、3年ぶりにフィルム自家現像してみたわけですが、伊達に3年は経ってなかったということでしょうか。いい意味で、力が抜けた感じでモノクロ銀塩写真に向かえた気がします。時間出しにしても、期限切れにしても、そのまま受け入れて、さてどういう結果になるか楽しめる余裕ができたような感じ。プロは絶対やっちゃいけないことだし、プロと同じ方向を向いているアマチュアも極力避けるようなことを、楽しんで受け入れてしまう心持ち。まじ、この3年間は公私ともに色々大変なことがあったわけで、それらのことが影響しているのでしょうね。