銀塩ユーザーの皆様へ [11578983]

※これは、価格.comのクチコミ掲示板「銀塩ユーザーの皆様へ」に書き込んだものの転載です。必要に応じて一部加筆修正しています。

以下はスレ主である安達さんの、「皆様はどのような理由から今も銀塩カメラをお使いでしょうか?また、銀塩カメラのどのような点に魅力を感じていらっしゃいますでしょうか?」という呼びかけに対して初めてのコメントを書いたものです。

お散歩カメラとしても最高(A-1、NFD28mmF2.8)

私の場合はデジイチでまともに写真を撮り始めたのですが、オールド単焦点レンズに魅せられているうちに、銀塩でも撮り始めていました。
尤も、ネガ+フィルムスキャンオンリーです。
機能性、利便性、将来性の点でデジタルは外せませんので、併用派としては最終的にデジタルで管理できるフィルムスキャンは欠かせません。
フィルムは媒体という位置づけになるので、コスト面からもネガでいいかなと。
などという考えで始めたのですが、撮ってみるとネガのラティチュードの広さはとても魅力的でした。
目一杯諧調を残してスキャンし、後は画像編集ソフトで追い込むのですが、この時はなかなか快感です。
ねむねむ画像が、みるみるうちにわくわく画像へ。=^_^=

ちなみに、フィルムスキャンした画像も拡大してチェックしたりしますが、
フィルム独特の粒状性のある解像感のためか、デジタルみたいに細部が
気になるということもなく、精神的にも大らかでいられます。=^_^=

で、私の場合での銀塩の魅力ですが、


1.ネガフィルムの広い諧調性
  これは上述の通りですが、露出補正があまり要らないってのも
  撮影に集中できていいかもです。
  デジタルでは、撮っては確認、補正してまた撮ってと、散漫。

2.撮影時の楽しさ
  併用している方は実感されているかと思いますが、撮っていて
  どっちが楽しいかと言われれば、言うまでもなく銀塩です。
  カメラの感触から広く明るいファインダー、シャッター音、
  撮影への集中度などなど、1枚1枚を撮っているという充実感
  はデジタルの比ではありません。
  できれば全部銀塩で撮りたいぐらいです。

3.レンズ(カメラもですが)が安く手に入る
  明るい単焦点レンズが手の出る値段で購入できます。しかも、その
  ままの画角で使える(当たり前ですが)

逆に難儀な点

1.フィルムのゴミ取り
  スキャン時にどうしてもゴミが付着するので、画像編集時にゴミ取りは
  必須です。ひどい場合は再スキャンが必要。
  同じようなものに、ニュートンリングがあります。こちらは再スキャン
  するしかないのでゴミよりも厭ですね。
  コダック製のフィルムに縦方向に反るものが多いように思います。
  フジは横方向に反るので問題ないです。

2.将来性
  いつまでフィルムが供給されるかですね。
  長期保存の効かないフィルムはまさに生命線。
  ライカ撤退でいよいよなのかとか思っちゃいます。

私のようなフィルムスキャナー派が増えることでフィルム存続の一助に
なれるのならいいのですが。

銀塩ユーザーの皆様へ

銀塩ユーザーの皆様へ [11578983]」への2件のフィードバック

  1. この頃は、銀塩フィルムで撮り始めた頃で、スキャナでデータ化するだけでプリントなんか全くしてなかった。デジタルで撮ってたときは、しょっちゅう白とびしてたけど、ネガカラーにしてからハイライト部もねばってくれるようになったのがうれしかったような。今読むと、露出に対する認識が甘いけど、余計なこと考えないで楽しんでたわけで…
    まぁでも、撮影時の楽しさは今でも同感。ていうか、なんでデジ撮りってあんなに楽しくないのかなぁ。すぐ液晶画面見ちゃうからだろうか。確かに、そこで終わってしまっている気がする。でも、デジタルでもプリント出しするようになったら変わるかもしれない。これは来年あたりの課題です、デジタルプリントへの道。
     フィルムスキャンのゴミ取り、今はあんまり苦にならない。なぜだろう。自家現像したモノクロフィルムがほとんどだからかも。ユニットバスで乾燥させるので、ゴミがそれほど付かないからかも。あと、スキャナーの自動ゴミ取り機能は、今は使ってません。モノクロだとうまく動作しなかったこともあるけど、スキャンに時間が掛かる割には、大して効果ないので。

  2.  久しぶりに読み返してみた。いわば、これは15年前の自分へのコメントか。さすがに15年もたつと、自己レスというには違和感がある。銀塩とデジタル云々については、こんなコメント欄で語るにはでかい事柄なのでスルーするとして、掲載した写真について批評してやろうかと思う。自分への批評だから好き放題言えるしね。
     さて、この写真だが、まだ銀塩モノクロも未体験の、デジタルから銀塩へと転向した最初期のものだと思う。だから、まだまだ青い。いや、天井が青いのじゃなくて….w で、この天井、目に入ってきてすかさず撮ったのはなんか覚えている。が、天井とそれ以外の部分との比率が良くない。下を少しトリミングしてやればだいぶよくなる。おそらく、固定観念から地面から撮り込んでしまったのだろう。この写真にいいところがあるとすれば、天井とその他を斜めに切り分けているところだろうか。
     だが、今の私なら、この角度ではなく、もっと見上げるかたちにして、しかし三分の一ぐらいは、空か建物を下から俯瞰して入れていると思う。そして、肝になるのは、そこに何をどの程度入れるか、だ。空か、建物の一部か、はたまた電線か。いやぁ、なんかわくわくするじゃない。とはいえ、それも、やはりこの天井のオブジェの存在感あったればこそ、なのである。だから、これに被写体センサーを作動させた過去の自分は誉めてやろうw。
     価格コムへの書き込みの転載は、これひとつで終わっている。もとの掲示板がまだ健在なので、途中でほったらかしにしていたのだろう。でも、こうやって15年前の自分に対して、思うことをぶちまけるのも面白そうなので、少しづつでも転載しながら、コメントを残していこうか。この写真はともかく、当時の私が撮った写真の中には、今の私には撮れないものもあると思う。それを見返してみるのも楽しいだろうしね。

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