定年後に家を建てる2 ~小さな平屋でいいや、と思うも家づくりの大変さに気づき始める~

 家は人生で最も高い買い物、などと言われるようですが、自分の家を持つといっても大きくは次の3パターンがあるかと思います。

  1. マンション(新築・中古)を買う
  2. 一戸建ての建売り住宅や中古住宅を買う
  3. 土地に家を建てる

1と2は、既にある住宅を手に入れるという購買行動になりますが、3は買うというよりは、資金を出してハウスメーカーや工務店に家を作ってもらうという行動になります。定年前の時点では、私も中古マンションの購入や小さな中古戸建を買ってリフォームとかも考えていたので、意識としては「家を買う」という感じでした。しかしながら、最終的には実家を建て替えて住むという選択をしたので、3に近い「既にある土地に家を建てる」ことになりました。

湖畔 #164908
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定年後に家を建てる1 ~実家の片づけ~

 まだ数年は元気だろうと私が勝手に思い込んでいた母親があっさりと亡くなり、ドタバタと葬儀を終え、いよいよ実家の片づけに取り掛かったのが昨年末から年明けにかけてでした。最後は施設に入っていたとはいえ、ほんの2年前ぐらいまでは実家で在宅介護サービスを受けながら生活しており、私も行ったり来たりしていたので、最初のうちは思い出が蘇ってきてなんとも切ない気持ちでした。実家の片づけがなかなかできないという人の気持ちはよくわかります。その家での思い出はもちろん、人が生活していた場所や物から発せられる声のようなものが聞こえてくるようで、片付けようにも手につかないという感じです。とはいえ、私にも残された時間はそんなにはないわけで、ゴミの日の早朝早くに家を出て実家に行き、ゴミ出しを終えてから片づけをして次のゴミの日に出すためのゴミを準備して帰る、というルーティンが始まりました。

プラント #164826
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男の料理教室 ~補足~

 以前に、定年後の必須スキルの一つと私が考えている調理スキルを学ぶため、料理教室(男性専用コース)に定年前から通ったことを書きましたが、そこで得たものについてその後にいろいろ考えたりしたので、補足で書いておきます。

突堤 #164819

 まず、私が通ったのはベターホームというおそらく料理教室業界では最大手のところです。教室には、男女混合コースと男性専用コースというのがあるのですが、男女混合コースの方は混合というよりは、男性も参加できますといった趣きで、ちらっとそれらの教室を眺めたところでは、男性はいても一人か二人という状況でした。男女混合クラスには一度だけ無料チケットで参加したことがあります。6人ぐらいの少人数クラスだったので、特にどうこういうこともなかったですが、気を遣うのは確かです。なので男性専用クラスの方が気楽でいいのは事実です。男性専用クラスには3年間通ってましたが、8割ぐらいはシニアでやはりリタイアされた方が多かったです。そのほかは、料理に興味のある人とか家事の補助のための子育て世代の方なんかもいました。

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定年後に家を建てる(プロローグ)

花と樹木 #164524

 これは定年前からのキャッシュフロー計画に組み込んでいたことですが、定年退職後にいわゆる終の棲家というやつへ移ろうかと思っています。これまではずっと賃貸マンションだったのですが、ここらで持ち家へ移行した方がいいだろうという判断です。よく、持ち家か賃貸かと話に出ますが、私の場合は、先がどうなるかわからないのに早期にローン組んで縛られるのは嫌だなぁと思ったまま、結局30年近く賃貸暮らしをしています。しかもずっと同じマンションという….。そんなことなら、ワンルームマンションでも買っておけば良かったのでは?という考えもあるでしょうが、これは後からならどうとでも言える部類の話です。住宅ローンなんかを組んでしまえば、生活はもちろん普段の思考傾向に確実に影響を与えます。まぁ、その影響がどんなものになったのかは、なんともわからないのですが。ただ、定年退職後の現時点では、持ち家に移るというのは悪くない選択だと思っています。「まだ先のことはわからないし」、という地点は過ぎてしまったということです。

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無職定年退職者の経済的リスク

夕暮れ時 #162825

 年金受給開始年齢まであと3年とちょっとというところで、完全無職となりにけりでありますが、もちろん無職、つまり勤労収入がない状態となったことによるリスクは認識しておかないといけないです。というか、定年後の金勘定においては、すべてにおいてリスク認知とその管理が大前提だと思ってます。流行りの新NISAにしても、どれに投資するか以前に、リスク認知とそれへの対応がまずありきかと。で、無職定年退職者には大きく二つの経済的リスクがあるかなと思ってます。これは、100歳までのキャッシュフローを想定していてなお発生するであろうリスクについてです。

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