カカクコムの思い出転載再開のお知らせ
再開と言っても、過去に転載したのは最初の投稿一つだけなので、ほとんど新規に始めるのと同じだ。そもそも、元の価格ドットコムの掲示板のアーカイブがまだ健在なので、まぁ転載する必要性は低いのだが、先般、その最初の転載分を読み返してて、それへコメント(自己レス)してみておもしろいと感じたので、転載をつづけるとともに、自己レスもしてみようかと思った次第。
このブログの記事については、時折読み返してみたりしているが、基本的に過去に書いた記事は過去の人(自分)が書いたものという感覚がある。数日前ではそれも薄いが、一か月以上たっていると、その感覚になる。まして15年前に書いたものとなると、別人に近い感覚だ。もちろん、過去の自分が書いたものなので、どうやっても別人が書いたものとしては読めない。それでもやはり、過去の自分じゃん、と言い張ったりする。写真についても同じで、すべての自分が撮った写真は過去の自分が撮った写真だ。そして、それをより強く感じるのが、その文章が良く書けて示唆に富んでいたり、また、その写真がなんとも魅力的に感じる時だ。こんなん書けるんか、こんな写真を撮れるのか、と少し心がざわついてしまうのだ。そう、要するに過去の自分に少し嫉妬しているということ。今の自分にこんなことが可能かと自問してしまう。この感覚は定年を過ぎてから、どうも少しづつ強くなってきているように感じる。先が見えてきているからだろうか。であれば、いっそのこと過去の自分に向き合って正面から批評でもなんでもしてやろうじゃないかと思ったわけなのだ。
価格ドットコムのスレに書いていた時期は、カメラピープル(カメピ)より数年前で、ちょうどデジタルカメラからフィルムカメラへ移行して、主にネガカラーフィルムで撮っていたころから始まっている。そんなときに、安達功太さんという方が、フィルムカメラの衰退とデジタルカメラの急速な普及に危機感(?)を感じられたのか、「銀塩ユーザーの皆様へ」というスレを立ち上げられた。元スレを見てもらえばわかるが、この人はかなり強烈な個性の持ち主で、さらにアップされている写真が刺激的だった。物欲の殿堂カカクコムの口コミ掲示板なわけなので、カメラ愛に満ちたものなのだが、同時に写真への愛もふんだんに込められたスレになっている。おそらく、この時期にこの安達さんの掲示板に参加していなかったら、私はこれだけの速さで写真に傾倒していくことはなかったのではないだろうか。
当時私は、自転車乗りの相棒としてはじめたデジタルカメラからデジタル一眼カメラにハマり、そこからオールドレンズをデジタル一眼レフにつけて撮り始め、ついにはカメラ本体も、デジタルからフィルムカメラで撮るようになっていた。と同時に少年期の記憶から、モノクロフィルムへの思いも蘇りつつはあったが、あれほど急速にモノクロフィルムの自家現像まで突き進んだのは、安達さんのスレとそこにちりばめられた魅力的な銀塩写真の数々だったように思う。まして、そこからさらにプリント屋さんでの紙焼きからワークショップ参加を経て、写真教室へ通うようになるとは、このスレに参加する以前では想像できないことである。それは当時撮った写真にも表れているはずだ。
そんなわけなので、当時スレにアップした写真についても、今現在の自分からコメントしていこうと思う。というか、すでに先日コメントしてみたのだが、しかし、ひとつ問題があって、このブログのコメント欄には写真が貼れないことだ。プラグインを探せば、コメントに写真が貼れる機能を追加できるかもしれないが、そこまでする気はないので、方針としては、カカクコムの書き込みと写真を、当時の日付の記事として転載し、それへのコメントを現在日付で書こうと思う。写真を貼る必要が出てきたら、今書いているこの記事のように、現在日付で投稿するつもりだ。なお、転載元は、掲示板というSNS形態の性質上、私の書き込みに対する他のユーザーの書き込みもあるのだが、それについては当然ながら転載しない。あくまで転載するのは、(過去の)私自身が書き込んだものだけだ。私の書き込みに最低限の引用がされているので、まぁ、なにがなんだかまったくわからないということにはならないだろうと思う。
作例写真の論評
で、先般のコメントで、自分が撮った写真への論評をしたわけだが、その際、トリミングすればマシになるとか書いた。できれば、トリミングしてみた写真も貼ってみたかったわけだが、前述のとおりコメントに写真は貼れないので、せっかくなので、この記事に貼っておこう。まずは、当時私が撮った写真がこれ。今見ると、やけに細長い。スキャンする時にフィルムがずれていたのかもしれない。それはいいとして、安達さんのスレへの初めての書き込みだったのだから、それなりに自分でもチョイスしたのではないか。自分の性格はわかるので(笑)、大量の写真からチョイスしたわけではなく、直近にスキャンした写真から一番いいのを選んだのではないか。それでこのレベルなわけだが、コメントにも書いたが、目を引く被写体を見つけたことと、それ以外の情景を入れて斜めに切り分けたのは良いと思う。ただ、バランスが悪いし、余計なものを入れ過ぎている。
でもって、コメントにも書いたようにトリミングしてみたのがこちら。ね、こっちの方がいいよね。天井のオブジェがずばっと斜めに来ている。その斜めに切れたラインに沿うように電線が走っているのが強調されている。青をベースにしたステンドグラスのカラフルなオブジェと無機質なホワイトグレーの建物の対比による二分割構図だ。
と、実際にトリミングしてみたりして思い出したのだが、そういえば、写真教室に通っていたころ一番たのしみだったのが、演習で撮った写真を講師の先生を含めて受講生みんなで論評しあうことだった。その際、必ず良い点と悪い点を言うように言われたものだ。趣味で写真をやっている環境では、この「悪い点」について言及してもらえることがなかなかないと思う。いろいろとめんどくさいからね。がしかし、これがあると無いとでは、写真の上達速度は全然違う。あと、とにかくたくさんの写真を撮ることと、たくさんの他者の写真を見ることが写真上達の道につながるんだけど、やっぱり、できるだけ多く他者に論評してもらうことが大きな後押しにつながる。と言いながら、現時点では私もそういう環境にない。なので、過去の自分に厳しく論評してコメントすることで、今の自分も成長したいと思う。過去の自分を踏み台にするわけだ。うんうん、実にいい考えだ(笑)。

