見積を取らなかった2社を含めて合計8社のハウスメーカー・フランチャイズ制工務店を巡ってみての感想です。現時点(住宅完成引き渡し後6か月)での視点も含まれています。
もともとずっと賃貸マンション住まいで、家を購入することに関して全く知識がなかったことに加え、実家を取り壊して建て直すという考えを持ったのが定年後であったこともあり、完成した家を買うのではなく、建てるという前提での知識や考え方について何もない状態から始めてしまいました。そんなわけで、とりあえず展示場巡りをしながら情報収集も並行して行ったのですが、最初は、建築会社なんてどこも似たり寄ったりで3社ぐらい巡ればいいかなと思ってました。実際に巡ったり調べたりしてみると、こんなに違いがあるのかと思うほどバラエティに富んでいてびっくりしました。これだけ違うと、まずはどんな家を建てたいのか、予算はどこまで許容できるのかを押さえておくのは必須でした。加えて、施主自身も家づくりに参加するわけなので、自分の性格や物事の運び方、好みについても今一度把握し直すことに。これは、家づくりでの重要な要素である営業担当者との相性を見極める上でも必要かと。建築会社にこれほどの多様性があるのは、施主にも同じく多様性があるからだと思います。そうやって、自分にあった建築会社を絞り込むことからはじめることになります。
会社の規模、役割による違い
前回でも書きましたが、建築会社といっても規模の大きいハウスメーカーから中小規模の地域工務店、フランチャイズに加盟している工務店、設計だけ行う設計事務所といろいろです。ハウスメーカーも、自社で建材の開発製造までしてたり、施工にも大きく関与してるところもあれば、施工は工務店への下請けが大部分を占めるところもあります。これに出せる資金の予算額をかけあわせると、私の場合はローコストハウズメーカー、フランチャイズ制工務店に絞り込まれました(実際は会社探しをしながらこの範囲に落ち着いたわけですが)。ここで抜けているのは、地域の工務店ですが(設計事務所は最初から除外w)、これは自分に目利きする力がないのを自覚していたことと、定年後のリスク許容度が低いことを考慮したからです。地域の工務店に依頼する場合でも、建築中の倒産リスクを担保したり、ホームインスペクション等第三者機関にお願いしてリスクを低減するやり方はあるでしょうが、他に注力することがありすぎてそこまで手が回らないと感じました。あと、リスクという点では、耐震等級3の取得(相当ではなく)はマストです。
得意とする分野による違い
価格帯である程度絞り込んだあとも、工法や採用可能な建材、住宅設備、間取りの自由度などなどでさらにバラエティが富んできます。私の場合、コスト優先でこだわりも薄かったので、結局もっとも普及している工法、建材、設備で良いという考えに落ち着いています。ただ、会社巡りをしている間は、Youtubeとかで情報を調べていたこともあり、やれ断熱材がどうの、この工法がぁ~、無垢床さいこ~などなどとかなり毒されましたが(笑)、最後は憑き物が落ちたように「ふつーでええわ」となりにけりです。私の性格的には、とにかくニッチもん好き、ふつうと違うもん好きなのですが、家づくりは違いましたね。なんでなのか、このあたりはちょっと考察してみたい気もします。ちなみに、家づくり途中で登録していた住宅系Youtuberのチャンネルについては、そのほとんどを解除しました。今は、ポジショントークのない、もしくはポジショントークはポジショントークとして明確にしている非工務店系や非仲介者系のチャンネル数個だけ登録しています。そういうチャンネルは、登録者数も再生回数もそこそこなのがとても面白いですね。そういう意味では、やはり私はニッチ志向です(笑)
営業担当者による違い
家づくりにおいては、この営業担当者の違いも大きいです。知識、能力はもちろん、性格や相性など。社風によるベクトルの違いもヒトによる違いに含まれるでしょう。とにかく営業担当者とは、家づくりの最後まで付き合うことになるので、その比重は大きいです。私は、自分でいろいろ調べたり考えたりするのが楽しいこともあり、ぐいぐい提案してくるタイプよりは、要所で的確なアドバイスを貰える担当者が合っていました。最終的に決めたB社ですが、打ち合わせをしている時に、後ろで別の営業担当者が施主と話をしているのが漏れ聞こえてきて、「あの担当者だったらやだな」とか感じたりしましたので、会社の商品自体は気に入っていても、最終的にヒトでアウト、ってのはあるあるだと思います。その会社で決めるつもりで、担当者だけがどうもってときは、会社の規模にもよりますが、担当者チェンジはアリだと思います。
家づくりはバランス
これは私の場合の話ですが、住まいにこだわりがない生活を長年続けてきたためか、あれがいいぞこれが最高とか言われても、最終的には「いらんわ」で終わりました。いや、正確に言うと「追加でそんなにお金かかるんやったら、いらんわ」です(笑)。その一方で、現在では標準と言われているものより劣っている場合は気になりました。なので、基本的に抑えておく重点ポイントを知りたくて、ネットや動画で情報を漁りました。まとめると、家づくりにおいて重点ポイントとなる部分の「標準仕様」を押さえる、です。私の場合、最優先事項は耐震性、次に断熱性、そして間取りでしょうか。気密性は?と言われるかもしれませんが、ここは特殊事情(暗室を作ったこと)が関係していて、また後ほど触れたいと思います。とにかく私の場合、予算が限られていましたので、ここだけは豪華に、なぁーんてことも却下でした。逆に言うと、耐震と断熱だけはなんとか「標準」を確保するってことです。ニッチ好きの私が、こと家づくりについては標準志向となったのは、家はあくまで「住居」であって、水や空気と同じような環境に属する部類のものと捉えていたからかもしれません。その思想のもと、家づくりはバランス重視という結論を得たのでした。
次回以降の話の流れについて
定年後の家づくりのお話ですが、次回は最終決定したB社の会社名を公表しようと思います。公表する理由は、今後は実際の家づくりや建った後の話などいろいろ書きたいと考えていて、その際建築を依頼した会社を伏せたままだと、極めてぼんやりとした話になってしまうと思うからです。また、話の内容も実際に建てた家に即して具体的となる予定です。解体工事、地盤改良、水道工事、基礎、外壁、屋根の仕様、間取り、断熱材、窓配置、換気システム、空調機器、キッチン、お風呂、トイレ、床、玄関、照明計画、コンセント配置、収納計画、オール電化、太陽光発電、外構工事などなど。まじで、家を建てるのはたいへんでした。家は3度建ててようやく満足できるとかいう話があるそうですが、たとえ資金があったとしても私はまっぴらごめんですね。1度だけでいいです、ほんとに。
